45台目は「る」

マツダ ルーチェレガート

    (るーちぇれがーと)

グレード・年式リミテッド  1977年
エンジン型式直列2ロータリー
排気量654cc×2
出力・トルク130ps  19.0kg-m
全長×全幅×全高4625×1690×1385
車重1225kg
新車価格199万5000円

説明

1977年10月、従来の2代目ルーチェより上級クラスのモデルとしてルーチェレガートが発売されるも、実質的には従来型のモデルチェンジであった。ダッジ・モナコ(Dodge Monaco)のような縦配置型4灯式ヘッドライトを採用したのが特徴で、ボディは4ドアピラードハードトップ(以下、4ドアHT)と4ドアセダンの2種。後にバンも追加された。グレードは、リミテッド、スーパーカスタム、カスタム、カスタムスペシャルの4種。これに、グレードによって4速もしくは5速のATが組み合わされた。

1978年7月 昭和53年排ガス規制適合に併せて小変更。REは4ドアHTの13B型車のみへとグレードを縮小、4ドアHTのレシプロエンジン車に、装備を充実させた2000SEスーパーカスタムが追加された。これにより、REが6車種、2000が8車種、1800が2車種となった。またこの時点で2代目の販売を終了。これと同時に「ルーチェ」へと車名表記を戻した。この理由は2代目ルーチェとルーチェレガートが統合され、「3代目ルーチェ」となったことで運輸省への型式認定申請をこれまでの「ルーチェレガート」から「ルーチェ」へ変更したため。9月 タクシー仕様車(2000LPG)追加。グレードはスーパーカスタムとカスタムスペシャル。

1979年2月 バン(1,800cc)をフルモデルチェンジ。10月 マイナーチェンジ。外観は、大型グリルと角型異形2灯式ヘッドライト、サイドに回り込んだウインカーを持つタイプに変更され、衝撃吸収バンパーを装着。REは改良を加え140PSにパワーアップ。グレード名も見直され、レシプロ系はSG-Xなど、カペラと呼称を統一した。

1980年9月 セダンに2200ディーゼル、4ドアHTに2000EGI(120PS)を追加。

1981年10月 セダンと4ドアHTのフルモデルチェンジに伴い販売終了。バンはマイナーチェンジのうえ生産継続され、カペラカーゴが登場する1988年3月まで販売された

思い出

以前に我が家にルーチェがあったことをお伝えしていたが、実は身内にもルーチェを乗っていた人がいる。私の叔父がそれであるが、乗っていたのはルーチェレガートから車名が転じたルーチェである。

その時はまだ私も小学生。濃紺のルーチェはとてつもなくデカいクルマであった。しかも当時はサバンナRX-7に搭載されていた13Bエンジンが心臓部に宿っていたものである。叔父が家に来るときはルーチェに乗りたいと頼み込んで助手席に乗せてもらったものである。一番の思い出は東北自動車道の直線で「目一杯アクセル踏んで!!」と頼んで叔父はメーター振り切りで加速してくれたことだ。産まれて初めて180キロを体感したのは小学生の私でも刺激的だったものである。踏み込んだ瞬間のリアが沈み込む感覚、加速するときの押し付けられる体感、フル加速からの急減速の時のスリル感、全てが衝撃的だった。そんな叔父ももう70代後半。今はアクアに乗りゆっくりとした生活を送っている。まぁ、あの時から40年以上経っているからな…。

ルーチェレガートにはもう一つ思い出がある。当時のTVドラマでよく使われていたのを思い出す。記憶に違いがなければ、当時観ていた「ザ・ハングマン」で山城新伍が乗っていたような気がする。サバンナRX-7やカペラ、ボンゴが出ていたのでマツダの車両提供があったのだろう。番組で観たルーチェレガートにも魅力を感じたものである。しかし、小学生なのに当時なんて番組を観ていたのだろう…。今考えると親も何も言わずに観せていたものだ。

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