50台目は「あ」

イスズ アスカ

    (あすか)

グレード・年式イルムシャー  1988年
エンジン型式直列4気筒SOHCターボ
排気量1994cc
出力・トルク150ps  23.0kg-m
全長×全幅×全高4400×1670×1375
車重1070kg
新車価格189万3000円

説明

1983年4月発売。フローリアンの後継車であったため、正式には「フローリアンアスカ」と称した。型式名:JJ110(1.8L車)、JJ120(2.0L車)、JJ510(2.0Lディーゼル車)

いすゞがフローリアンの後継車の設計を迫られていた時期に、GMが立ち上げた「グローバルカー(世界戦略車)構想」へ当初より参画して作られたJ-car(当初はU-car)というクラスのモデルである。姉妹車にはオペル・アスコナ(3代目)、ホールデン・カミーラ、キャデラック・シマロン、シボレー・キャバリエ、シボレー・モンザ、シボレー・アスカなどがある。アスコナが原型と言われることが多いが、実際にはごく初期段階を除いてほとんどの設計を、オペル、GM、いすゞの3社が個別で同時進行したため、足回りや一部の外装以外、部品の共通性は無いに等しい。

国内だけでなく、アジア・ニュージーランド・南米にも輸出された。この内アジアでは「Isuzu JJ」、ニュージーランドでは「Holden camira (JJ)」、南米では「Chevrolet Aska」の車名で輸出・販売された。

1983年8月89馬力にパワーアップをしたターボディーゼル車追加。

1983年11月イギリスRACラリーに初出場し、クラス優勝。

1984年1月ディーゼル車にAT車を追加。

1984年8月2000LJにNAVi5搭載車追加。

1984年10月ターボディーゼル車の国際速度記録樹立/ターボディーゼル車にAT車を追加。

1984年オリエントスピードが、ガソリンターボLSをチューンしたTC2000を発売。いすゞディーラーでも購入できるアスカのチューニングカーであった。

1985年2月ディーゼル2000LJにNAVi5搭載車追加。

1985年7月マイナーチェンジでフェイスリフトが行われる。廉価グレードが廃止された。

1985年10月ホットモデルとしてSOHCターボモデルをベースにサスペンションと一部内外装を変更したイルムシャー仕様が追加された。

1989年3月いすゞの乗用車の中では最初に自社生産を終了。総生産台数は108,512台(いすゞHPより)。その後、在庫対応分のみの販売となり、翌年6月を以って後継車のアスカCX(初代スバル・レガシィセダンのOEM)と入れ替わる形で名実共に販売終了となった。

駆動方式は前輪駆動。また、いすゞ初のFF乗用車である。

エンジンは直列4気筒SOHC。排気量は1.8L(ガソリンのみ)と2.0Lの2種で、いすゞが得意としたディーゼルエンジンも設定され、2.0Lガソリンとディーゼルにはターボ付き仕様が存在した。ガソリンターボはECGI(電子制御燃料噴射)を用い、NAガソリンエンジンはキャブレターを用いたが、2.0Lガソリンには前期型のみ電子制御キャブレター搭載モデル(115馬力)も存在したため、合計で6種類のエンジンがラインナップされていた。インタークーラー付きターボディーゼルは広く注目を集め、ガソリンターボはエンジン出力150PS(ネット値)を誇り、このクラスの車としては比較的軽量な1,000kg少々の車体とあいまってゼロヨン15.3秒を叩き出した。これは当時の世界最速値であった。

サスペンション前輪がマクファーソンストラット式独立懸架、後輪がトーションビームとトレーリングアームを組み合わせたサスペンションを用いる。いすゞは広告等で4輪独立懸架であると称したが、後輪サスペンションの左右のトレーリングアームはねじれを許容する横梁(トーションビーム)で一体化されており、後輪は厳密に言えば独立懸架ではない。スプリングは前後ともコイルを用いる。

変速機構は5速MTと3速ATでスタートしたが、1984年いすゞ独自の5速ATであるNAVi5を搭載し、注目を集めた。

いすゞの中古車販売部門である「いすゞ中古自動車販売」ではアスカのガソリンターボモデルに特別装備を加え、イルムシャーを捩った「カゲムシャー」というサブネームを与えて販売したことがある。

思い出

このクルマも私が欲しいクルマだった1台。なんといっても普通のセダンでしかないのに兎に角速い!!23.0㎏-mの強力なトルクで1トン程度の軽量ボディを走らせるので速い!!当時の自動車雑誌には190km/hを超える速度が出ていました。それでいて使い勝手はよく真面目なパッケージングのセダンでした。だが、そこはトラックメーカーいすゞ。強力な販売をすることなく営業していたため台数は売れず、同社のほかのクルマ同様マイナー車扱いをされていました。

先日。You Tubeにて久しぶりにアスカを見ることができました。相変わらずかっこいいスタイリングでした。現存している車両はほとんどないだろうから「欲しい」とは思いましたが、当然家族の反対にあうので諦めました。

あぁ、加速感味わいたかったな…。

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