35台目は「る」

マツダ ルーチェ

    (るーちぇ)

グレード・年式13Bロータリーターボリミテッド1988年
エンジン型式直列2ローターターボ
排気量654cc×2
出力・トルク180ps  25.0kg-m
全長×全幅×全高4690×1695×1395
車重1450kg
新車価格282万8000円

説明

1986年9月発売。ロータリーエンジンに代わるV型6気筒エンジンを搭載した「本格的高級サルーン」としてモデルチェンジ。「しっかりとした走り」を実現するために、新開発のE型マルチリンク式リヤサスペンションを採用するとともに、ボディ剛性を大幅に向上させた。

ボディはそれまでの独創的なデザインから一転し、欧州車然としたオーソドックスなデザインとなった。ハードトップモデルのグリル周りやボンネットマスコット、ボディ下部の樹脂パネル、Cピラー周りなどに当時のメルセデス・ベンツの影響が見受けられる点から、「広島のベンツ」と形容されることがある。

搭載されるエンジン及びグレードは、FE型2.0L直4キャブ(82馬力)を積んだSG-X、JF型V6 2.0L EGI・110馬力(XV-X及びリミテッド)、V6 2.0L EGI-TURBO・145馬力(リミテッド及びロイヤルクラシック)、また、4ドアHTにのみ654cc×2ロータリーターボ・180馬力(リミテッド及びロイヤルクラシック)が用意される。ルーチェ及びマツダのセダンタイプのロータリーエンジン車は、このモデルが最後となった。

韓国では起亜自動車でセダンのみ『ポテンシャ』の車名で生産・販売していた。

思い出

我が家のクルマにデボネアがあったというのは以前のブログで紹介したが、実はこのルーチェも私が高校時代にあったクルマであった。どれだけマニアックなクルマが環境の中にあったのか・・・と思ってしまうが、我が家の駐車場にはルーチェのノンターボV6のリミテッドが停まっていた。

「広島ベンツ」と揶揄されたのは仕方がない。確かに外見はベンツなのだ。ヘッドライトのデカさ、ゴツいラジエターグリル、これでもかと言わんばかりのテールランプ・・・どこを見てもベンツのパチモンである。外見でベンツらしさがないと言えば5ナンバーに無理くりするために寸詰まりとなったフロントバンパーくらいが「あぁ、日本車なのね」と感じた瞬間であった。

走りについても決して悪いものではなかった。その当時はベンツに乗る機会は無かったが、ノンターボとはいえV6エンジンはシルキーに回転し、滑らかな加速を見せたものである。当時少年だったわたしは「父親よ、なぜターボにしなかった」と思ったくらいである。

足回りも電子制御サスペンションで「スポーツモード」も選択でき、モード選択したときの加速はテールの沈み込みも小さくなかなかのものであった。

そして特徴的なのはインテリア、特にステレオの造りがマニア心を擽るものであった。当時はメインのメディアはカセットテープ。当時のルーチェのステレオはカセットを立てかけるようにして入れるタイプのものであった。最初これを見たときは「なんだこりゃ?」と思っていたが、ラジカセのように蓋が開いてくれるのでしっかりとテープを入れるという操作が出来るという点では独自の機能であったと思い出される。

このルーチェは我が家でも比較的長い期間自家用車となっていた。私が運転することはなかったが、助手席でいてもそれなりに走りが楽しめるクルマであった。思い出深いクルマの1台である。

でもやっぱり今でも言いたい。「ターボかロータリーにしてほしかった・・」

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