48台目は「だ」

ニッサン ダットサントラック

     (だっとさんとらっく)

グレード・年式AXリミテッド  1997年
エンジン型式直列4気筒OHVディーゼル
排気量3153cc
出力・トルク110ps  22.5kg-m
全長×全幅×全高4895×1820×1715
車重1810kg
新車価格260万1000円

説明

1997年1月16日、D22型発売。車名も単に「ダットサン」となる。ビジネスユースは「ダットサントラック」、レジャーユースは「ダットサンピックアップ」を名乗る。エンジンはガソリンエンジンKA24E、NA20S、ディーゼルエンジンがQD32、TD27の4機種。基本シャーシはD21型のキャリーオーバー。ボディサイズは大型化したため4WDはすべて1ナンバーとなる。前期型内装はD21型と同じ。このモデルにはオーテックジャパンがプロデュースしたエアロパーツ装着モデル「スカイスター」(当初MTのみ)も存在した。

1997年10月14日、ピックアップのAXをベースにアルミホイールとスチール製スタイリッシュガードバーを装備した「AX-G」を追加。併せて、ピックアップのAXリミテッド / AX-G / AXに新色のプラチナホワイトパール3コートパールとプラチナシルバーメタリックを追加。

1997年12月、エジプトにてノックダウン生産開始。

1998年1月12日、D21型より国内販売されていなかったキングキャブが子会社オーテックジャパンより国内専用キャビンで発売され、エンジンは既存の型でVG30は採用されていない。2400ガソリン,3200ディーゼルのATのみの設定。併せて、スカイスターにATを追加。

1998年8月3日、トラックに従来4WDのみだったロングボディの2WDがオーテックジャパンより発売された。

1999年1月、鄭州日産汽車にてD22型生産開始。

1999年6月1日、マイナーチェンジでガソリンエンジンをKA24EからKA24DE、NA20SからKA20DEに換装。キングキャブがカタログモデルとなる。当初はリアのジャンプシートは装備されなかったが4名乗車可能となった。同月、D22型を基本仕様とする北米専用SUV「エクステラ(WD22型)」が登場。

2000年2月 北米向け「フロンティア」2001年モデルをシカゴオートショーに出品。

2000年夏、フロンティア2001年モデルを北米にて発売開始。生産拠点は米国テネシー州スマーナ工場。エンジン生産は同じくテネシー州デカード工場。

2002年1月、第24回トタール・アラス・マドリード・ダカール・ラリーにVQ35DE型エンジンを搭載して、VQ35DE搭載エクストレイル、およびVQ35DE搭載R50型テラノともに参戦。

2002年3月、第72回ジュネーブモーターショーに欧州向け「ピックアップ」のマイナーチェンジ車を出品。

2002年4月、ブラジルパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイスのアイルトン・セナ工業団地にあるルノー工場にてフロンティアの生産を開始。

2002年6月、第7回北京国際モーターショーにて、エクステラ同様D22型を基本仕様とする「パラディン(D22W型)」を発表。KA24DE型およびVG33E型を搭載し、鄭州日産にて2003年に生産開始。

2002年8月、日本国内向け生産終了。日本国内向けとしては10代67年の歴史に幕を下ろした。これは、国内向けの商用車としては最も歴史の長い商標だった。

2003年1月、第25回テレフォニカ・ダカール2003に前年同様VQ35DE型を搭載して参戦し、総合5位完走を果たす。

2005年1月、第27回テレフォニカ・ダカール2004にVQ35DE型を搭載し参戦。

2005年4月、日産エジプトモーター(エジプト 2004年設立)でD22型「ピックアップ」の生産・販売を開始。

2012年3月2日、D22型の日本国内での生産を終了。これにより、日産車体湘南工場第一地区での車両生産も終了した。

思い出

2号続けてのピックアップトラック。たまたまの偶然ではあるが、どちらも思い出深いクルマであったので載せてみました。

まずはこのクルマの印象は写真を見ての通りの「本当にトラック?」と言いたくなるようなスタイリングです。写真のクルマは、当時オーテックジャパンから出ていた「スカイスター」いう特別仕様車で機能面についてはノーマルですが、エアロパーツだけは立派に装備されているインパクト強烈なクルマです。最初見たときは「カッコよすぎる!!」と感動したものでした。

さすがにこれに乗る人はいないだろうと思っていたら、いたんですね。私の友人の実家が農業をやっていてそこで出会ってしまったのです。最初見たときは遠目で見たため、「ああ、新しいダットサンにのってるんだな」程度に見ていたのですが、近づいてみたらなんとスカイスター。驚きとともにドキドキしてしまいました。「どうしてこんなところにスカイスターが!!農業で使うならダブルデッキよりシングルデッキじゃん!!」というツッコミを心の中でしながら見ていたものでした。

さすがに乗ることはできませんでしたが、この時は興奮して過ごしたものでした。

走りに関する部分は想像ですが、トルクフルに回せるクルマなのではと思っています。

当時のテラノにも搭載されていたディーゼルエンジンのターボなしであるため3200ccの排気量を活かして走る姿はどんな荷物を載せても走ってくれそうなイメージがします。

何度も言いますが、当時のニッサンは勢いを感じましたよね。まさかのピックアップトラックにフルエアロボディを出してくるとは!!当時はまだそれほどピックアップトラックの市場がプライベートユースでは少ない時代にこれだけのクルマを出してくるのですから。現代でこそアウトドア市場が活発となりピックアップトラックの需要は出てきているのに20数年前から出してきたニッサンの勢いは尊敬に値します。

前に書いたストラーダのようにもっと現代もこのようなおもしろいクルマが出てきてもらえる世の中になってもらいたものです。

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