8台目は「す」

ミツビシ スタリオン

     (すたりおん)

グレード・年式GSR-VR  1988年
エンジン型式直列4気筒OHC ターボ
排気量2555cc
出力・トルク175ps  32.0kg-m
全長×全幅×全高4410×1745×1320
車重1320kg
新車価格255万円9000円

説明

Λと同様にギャランΣ/エテルナΣのプラットフォームを流用しているため、フロントに縦置きされたエンジンで後輪を駆動する。

後に、日本車の市販車で初の空冷式インタークーラーターボを装備するモデル、可変バルブ機構式3バルブエンジン+インタークーラーターボのG63BシリウスDASH3×2エンジンを積んだ2000GSR-V、3ナンバーサイズとなるブリスターフェンダーを採用した2000GSR-VR、そのボディにギャランΛ/エテルナΛや初代デボネアに搭載されていたサイレントシャフト付き2.6L のG54B型にインタークーラーターボを装着した2バルブエンジン(シリウスDASH3×2ではない)を積む2600GSR-VRが加わった。

アメリカ市場を意識していたため、低 – 中回転域を重視したトルク重視のエンジンセッティングとなっているのが特徴で、2.6 Lエンジンの最高出力は175psであったが、最大トルクは32.0 kg-mを発揮していた。クライスラーにもOEM供給され、ダッジとプリムスからコンクエスト (Conquest) の名称で販売されていた。

競合車種はポルシェ・924ターボが想定され、発売当初、自動車専門誌にサーキットでの924ターボとの比較テストの模様を掲載する広報活動も行われた。ステアリングは当時としては保守的な機構であったボール・ナット(リサーキュレーティング・ボール)方式のパワーステアリングが採用され、欧米の自動車メディアはターボエンジンの高出力とボール・ナットながらもクイックなギアレシオのステアリングを評価した反面、ボール・ナット特有のステアリングフィールの鈍さを辛辣に評価する向きも目立った。

思い出

これほどイカツイスポーツカーはあっただろうか?初期型は少しひょろっとした感じであったが、後にプリスターフェンダーを身に纏いイカツサ全面のクルマとなってくれました。しかも最終型においてはデボネアのエンジンにターボを装着する恐ろしさ!!

32.0kg-mのトルクは只者でなかったでしょう。黒のスタリオン、怖ささえ感じてしまいます。

そしてスタリオンを一躍有名にしたのは、刑事ドラマ「ゴリラ」の存在。ガルウイングの黒いスタリオンを見たときは衝撃的でした。欲しかったですね、乗りたかったですね。しかもそのガルウイングのスタリオンが限定とはいえ実際に発売されたとなっては驚きの究極形です。今はどのくらい現存しているかわかりませんが、実車のガルウイングスタリオンを見ることはできるでしょうかね・・・。