ダイハツ ネイキッド
(ねいきっど)
グレード・年式 | ターボGパッケージ 1999年 |
エンジン型式 | 直列3気筒DOHCターボ |
排気量 | 659cc |
出力・トルク | 64ps 10.9kg-m |
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1550 |
車重 | 850kg |
新車価格 | 125万4000円 |
説明
1997年(平成9年)に開催された第32回東京モーターショーに参考出品された。当初販売予定はなかったが、同モーターショーでの反響が大きかったため、販売を決定した。その後、1999年(平成11年)に開催された第33回東京モーターショーで市販モデルが公開された後、同年内に販売開始。ベースは前年フルモデルチェンジされたミラ(L700系)である。
市販化にあたり、衝突安全基準が見直された新軽自動車規格にあわせて手直しはされているが、コンセプトカーのスタイルをほぼ踏襲し、実用面の各種アイディアも生かされている。
バンパーおよびフロントグリルは外側からボルト止めされており、簡単に取り外しができるようになっている。元の部品を取り外し、ダイハツディーラーオプションのカーボンファイバールックのパーツや、フォグランプを装着することも可能である。外装の樹脂部品が小さめに分割されており、擦り傷を作りやすいバンパー角だけを交換してDIY感覚で修繕できるなどの合理性もあった。
一般的なキーレスエントリーシステムとは異なり、ドアを閉めて車から離れると自動的に施錠、車に近づくと自動的に解除される「キーフリーシステム」を採用している。これも突っ張り棒やアイボルトなどと同様、商用車からのフィードバックで、頻繁な乗降と施錠・解錠を繰り返す宅配便などの集配業務用途の車種で採用されていたものである。ただし初期型モデルの一部には搭載されていない。
全高を1,550 mm に抑えて機械式立体駐車場に入れるようにし、なおかつムーヴよりも低いラゲッジルームの床高さを実現しており、これにはミラ・ウォークスルーバンのリア周りの設計が生かされている。軽乗用車ながら、最低地上高はクロスカントリー車に迫る180 mm(4WDはリアデフ下端の150 mm)を確保しているため、雪道や川原などでの走破性も高い。
思い出
クルマにはたまに「これ出すのズルい!!」って思わせる車が何台かある。
ネイキッドはその中の1台。どこがズルいのか?こんなにおもちゃ感覚で楽しめる車がバブル以降に出すことがズルいのである。ジムニーほどオフロードしていない、だからといって他の軽自動車のようにオンロードしていない、両方の良いとこどりをした車なのだ。
しっかりターボエンジンもあって走ってもくれる。なのにボディを見るとまるで取り外しが簡単化のようなヒンジむき出しになっているところがあまりにもズルい。
あまりオフロード的な使い方はされていなかったが、少し車高を上げてグリルガードを付けたりすると意外にカッコよかったりする。
逆に車高を落としてエアロを付けた姿もまたカッコいい。
つまりはどんなスタイルも合わせられるクルマの一つだったのだ。
しかし、「二兎を追う者は一兎をも得ず」。ネイキッドは思っているほど台数は出ていない。私の周りにも乗っている人はいなかった。これは私にとって意外なことである。もっと台数が出ても良かったのではないだろうか?まぁ、当時はワゴンR、ムーブが全盛の時代。ハイトなワゴンには勝てなかったということだろうか?
そして今はその代わりとなっているのはスズキのハスラー。ダイハツは10年早くネイキッドを出したのかもしれない。