26台目は「こ」

トヨタ コロナエクシブ

    (ころなえくしぶ)

グレード・年式TR-G    1989年
エンジン型式直列4気筒DOHC
排気量1998cc
出力・トルク165ps  19.5kg-m
全長×全幅×全高4500×1690×1320
車重1230kg
新車価格196万3000円

説明

元モデルはセリカをベースにしたコロナクーペであり、姉妹車には、同じくセリカのプラットフォームベースの初代カリーナEDが存在したが、カリーナEDのヒットによりコロナのフルモデルチェンジ後クーペは消滅、コロナEXiVとしてスタイリッシュな4ドアピラーレスハードトップになり登場する。

セリカ/カリーナEDと共通のプラットフォームで、背の低いボディーのためセダン(厳密には4ドアクーペ扱い)としての居住性(ラグジュアリー性能)と実用性に関してはあまり高くない。カリーナED同様、流麗なスタイリングは熟年層向けなイメージであったコロナセダン・カリーナセダンとは違い、若年層に大いに受け入れられた。

駆動方式は前輪駆動で、排気量は1,800cc、2,000ccの2種類のエンジンをラインナップしており、四輪操縦と二輪操縦の切替可能な世界初デュアルモード4WSを搭載した。なお、同時期のセリカに搭載されていたアクティブサスペンション、4WDターボモデルは設定されていなかった。

思い出

私の会社の同期が乗っていたクルマである。当時の私は前に話したGX71マークⅡを中古で購入しており、同じトヨタの白い4ドアハードトップとしてライバル視を勝手にしていた。彼のクルマは特にいじることのないノーマル車だったが、私はそれに対して、インチアップのローダウン、ダミーの自動車電話アンテナ、ステアリング交換といじり倒して乗っていた。ライバル視を勝手にしまうほど彼のクルマはカッコよかったのである。

車高が低く、ピラーレス4ドア当時のトヨタの「ハイメカツインカム」と新しさが全面に出ていて颯爽と走っていたことを覚えている。

セリカのプラットフォームを用いていたのだからスポーツ性能には向いていたのだろう。トップグレードには「3S-GEU」エンジンを載せて足回りにも4WSを搭載していたことから走るクルマである。それにカッコよさが加わればそりゃイケてるクルマになるものである。

彼はその後全く違う方向性のクルマに乗り換えるのだが、私に至ってはその後も「クルマは車高落としてナンボ」の世界に嵌まっていたのであった。