22台目は「さ」

ニッサン サニーRZ-1

     (さにーあーるじーわん)

グレード・年式1.5タイプB    1986年
エンジン型式直列4気筒SOHC
排気量1487c
出力・トルク100ps  16.0kg-m
全長×全幅×全高4230×1665×1335
車重970kg
新車価格129万5000円

説明

1986年2月 B12型サニー派生のクーペとして追加。

RZ-1の名称の由来は「Runabout Zenith No.1」の頭文字から創作された造語。アールズィーワンと読む。

基本シャシーはセダンおよび3ドアハッチバック、カリフォルニア(ステーションワゴン)と共通だが、外板の多くは専用設計されていた。セダンや3ドアハッチバック、カリフォルニアは角張ったスクエア基調のデザインをしていたが、それ以上にエッジを強調したシャープな外観を与えられている。強いスラント角を持ったフロントマスク、ブリスターフェンダー、ラップアラウンドウィンドウ処理されたガラスを持つリアハッチゲート・乗車定員4名など、セダンおよびハッチバックとは異なる個性を放っていた。 内装デザインは基本的にセダン・ハッチバックと共通。エンジンは当初、E15S型(1.5L 直4SOHC)およびE15ET型(1,500cc直4SOHCターボ)の2種類であったが、1986年8月にCA16DE型(1.6L 直4DOHC)が追加され、「TWINCAMシリーズ」を新たに追加。「”TWINCAM NISMO”」と呼ばれるグレードも設定され、これはサスペンションやエアロパーツ、内装の一部変更などを施したスポーツ仕様であり、パワーウィンドウも装備されないスパルタンなモデルであった。海外輸出は、ほとんどの地域で「セントラRZ-1」として輸出されたほか、欧州では「サニークーペ」として販売していた。内装も、メーター類が200km/h対応の他は日本仕様と同一であった。

思い出

昔のサニーにはクーペがあり走り屋御用達の様相を呈していたが、1世代だけクーペが無くなり「ルキノ」というハッチバックが出ていた。

その次の代と言われる通称「トラッドサニー」でクーペとして復活したのが今回のRZ-1なのだ。

クーペだからといって特別なエンジン・シャシー・サスペンションを持つのではなく、所謂「側だけクーペ」である。このクラスにDOHCエンジンを持っていないニッサンはシングルカムターボで対抗する。当時のターボといえば「ドッカンターボ」といわれる中回転から爆発的に加速するターボで軽量化したボディを引っ張ったものである。しかし、足回りはセダンと同じサスペンション。曲がるのに不安を感じるクルマであった。

後に、DOHCエンジンを搭載し、足回りも改善された「ニスモ」グレードの出現によりそれなりの性能を確保することになった。

大学時代の先輩(同じ大学ではないが)がRZ-1に乗っていたのを思い出す。「この人はかなり面白いチョイスをする人だな」と思っていたことを思い出す。話によると就職先はニッサンのディーラーだったと聞く。余程好きだったのかもしれない。思い入れを感じてしまうものだ。

クルマってそんなもんでないでしょうか?思い入れがあって生活に何らの影響を与える。趣味といえばそこまでであるが、そんな生き方に関心を持ってしまうものである。